【 2020年版 ストレート平均球速と投球割合 】150キロ投手はストレートを多投するのか検証

JEY(ジェイ)

JEY(ジェイ)

 

投手のストレート平均球速は年々速くなってきています。
そこでストレートが速い投手は多くストレートを投げるのかを検討していきます。

 

[ スポンサーリンク ]

 

平均球速150キロ投手のストレート投球割合

 

平均球速150キロオーバーの投手のストレート投球割合をみていきます。
メンバーは2014-2020年に年間20イニング以上の投手を対象としています。

 

プロットすると、あまり統一性のある配置にはなりませんでした
投手による傾向はわかりましたが、各投手間での統一性は特に見られません。

球速が速いからといって、高い割合でストレートを投げる訳ではないようです。
投球割合が30%以下の150キロ投手が延べ6人おり、0に近い投手も存在します。

 

① 先発投手とリリーフ投手での投球割合の比較

 

ひとつ仮説を立て、リリーフ投手なら投球割合が高いだろうと予測しました。
そのため、先発投手とリリーフ投手を分けて再び評価することにしてみます。

 

オレンジのプロットが先発投手、ブルーがリリーフ投手になります。
見てわかる通り、先発投手とリリーフ投手で特に傾向はみられませんでした。

ともにプロットがバラけており、予測したような結果ではないようです。
ここから役割によって変わる訳ではなく、投手個々によるものとわかります。

 

② 日本人投手と外国人投手での投球割合の比較

 

次の仮説として、外国人投手なら投球割合が高いだろうと予測しました。
そのため、日本人投手と外国人投手を分けて再び評価することにしてみます。

 

日本人投手と外国人投手で分けてみても強い傾向はみられませんでした。
外国人投手だからストレートで押していくという投球とは限らないようです。

こちらに関しても投手の差が大きく、先発・リリーフと同様に様々です。
ここまで3つのグラフで検討しましたが、どれも大きな特徴はありません。

 

[ スポンサーリンク ]

 

ストレートの投球割合が増えない理由

 

なぜストレートが速いのにあまり投げないのでしょうか。
その理由としていくつか考えられるので思いつく範囲で検討してみました。

① 持ち球(球種)の増加

 

近年の野球では、様々な変化球が新たに誕生しています。
それに伴い、投手の持ち球が増加する傾向がみられています。

先発投手の球種の記事で紹介したように、多くの先発投手が5~7球種を投げています。
昭和や平成初期のような「2~3球種で勝負する投手」は徐々に少なくなってきました。

そうした流れもあり、ストレートを投げる割合も徐々に減少傾向にあります。
ストレートが大事なのは変わりませんが、変化球の種類や質への興味が集まっています

ダルビッシュ有投手のように11種類の変化球を操る投手も存在します。
単純に球種が増えるとそれだけストレートの割合が増えないのは自然なことでしょう。

 

 

② ナチュラル変化による球種分類の困難さ

別の理由としてストレートのナチュラルな変化が関与した可能性が考えられます。
本人はストレートを投げてるつもりでも、球種分類では変化球と判断されてしまう。

よく耳にする「真っスラ」と呼ばれるボールがそうでしょうか。
真っスラとカットボールが同等に扱われたりもしますが、実際は別物です。

ただ、その判断も「本人の意見」を取るのか、「変化の仕方」を取るのか曖昧です。
打者がカットボールと言ってても、投手は真っスラと言ったりすることもあります。

また、データ分析で判断する際にも同じ球でも別の球種に振り分けられたりもします。
近年は小さく変化するボールも増えており、外からの判断が難しい場面が多々あります。

現在の評価基準は、ボールの握り・変化の仕方・本人コメントとバラバラです。
こうした個々により異なる結果で混乱を招かないように球種判断の統一が必要です。

 

③ ストレートの質も大事

 

ここまで平均球速を取り上げてきましたが、速度以外の質も大事になります。
きれいな回転のストレートを投げる投手は皆無で、少なからず変化しています。

また、それをどう扱っていくか、どう取り込んでいくかが大事になります。
単にスピードだけを比較しても、速くても簡単に打たれる投手も存在します。

とはいえ、球速が速いのはアドバンテージなのも間違いありません
人並外れた球速があれば、ある程度の制球ミスもカバー出来たりもします。

打者が慣れていない速度であれば、そうではないより明らかに有利です。
そのため球速の速い投手はいつの時代でも期待され起用されてきました

投手であれば自身のストレートの特性を把握しておくことも必要でしょう。
自身のストレートのデータを集めることで、より深く取り組むことができます。

 

 

 

[ スポンサーリンク ]

 

今回のまとめ

 

今回はストレートの平均球速とその投球割合を中心に述べてきました。
多くの投手のデータをプロットしてみましたが、特に傾向はみられませんでした。

ストレートが速いからといって、ストレートを多く投げるわけではありません。
その質も大事であり、その他の変化球とのコンビネーションも大事となります。

とはいえ、球速が速いのは投手として魅力であるのは間違いないでしょう。
藤川球児投手のストレートのようにファンを魅了できるものでもあります。

プロ球界全体の平均球速が年々上がってきています。
高いパフォーマンスで素晴らしいプレーを期待しています。

 

他にも記事を読みたい

 

文章・画像など無断転載はご遠慮ください

テキストのコピーはできません。