【 オリックスのエースの座 】山岡泰輔投手と山本由伸投手と”球団別勝利数・防御率”で比較

JEY(ジェイ)

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エースと呼ばれる先発投手のイメージとして強いチームに投げ勝つイメージがあります。
今回はオリックスの山岡泰輔投手と山本由伸投手の球団別成績を比較しながら話を進めていきます。

ソフトバンク戦「登板0」の山岡泰輔投手

 

2019年にパ・リーグ最高勝率を獲得した山岡泰輔投手。
プロ入り初のタイトルを獲得し、エースとして飛躍の1年となりました。

 

しかし、投球成績をみるとソフトバンク戦に1試合も登板していません
前年は9試合に登板し、エースとしてチームトップの登板数を記録しています。

タイトルを獲得しながら、なぜこのような状況になったのでしょうか。
ダブルエースの山本由伸投手と比較することでその背景がみえてきました。

① 山岡泰輔投手のパ・リーグ球団別防御率

 

ここからは山岡泰輔投手のパ・リーグ球団別の防御率を振り返ります。
データは入団した2017~2020年の4年間の防御率を用いて比較していきます。

 

西武戦に関しては2~3年目はかなり打ち込まれていることがわかります。
2020年は改善しましたが、西武打線自体が不振だった影響が大きいでしょう。

ソフトバンク戦に関しては1年目・2年目ともにかなり打ち込まれています
3年目は登板がなく、4年目には1試合に登板しましたが3回で降板しています。

ここから山岡泰輔投手はソフトバンク戦を苦手にしているのがわかります。
また、西武戦に関しても打線が好調だった2018-2019年は苦手としていました。

 

② 山本由伸投手のソフトバンク戦・西武戦防御率

 

 

そもそもプロ通算の防御率が2点台前半
抑えていて当然ではありますが、それにしても圧倒的過ぎます。

 

③ 対戦球団による登板の偏り

 

そこで球団別登板数をみていくと特徴的な偏りがみられました。
2019年から先発転向した山本由伸投手と比較して検討していきます。

山岡泰輔投手の登板は日本ハム・ロッテ・楽天など下位球団に偏っています
それ対し、山本由伸投手の登板はソフトバンク・西武の上位球団に偏りました

 

これをみる限り意図的に対戦球団を配置しているように思えます。
前述の通り、2投手の上位球団の防御率の違いは顕著にみられました。

ソフトバンク戦では山岡泰輔投手を回避させ、山本由伸投手をぶつける。
チームがその選択をしているのは登板数の顕著な差をみれば明らかです。

2021年のソフトバンク戦

山岡泰輔投手が1試合で防御率 5.14、山本由伸投手が5試合で防御率 0.94

 

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2年目から打たれ始めたストレート

 

山岡泰輔投手が打ちこまれる理由を少し検討してみました。
これがすべての原因というわけではありませんが、ひとつの理由でしょう。

① 上位球団に打たれる原因はストレート

 

グラフ化しませんでしたが以下のような傾向がみえてきます。

  • 山岡泰輔投手のストレートは失点につながりやすくなった
  • 西武打線はストレート打撃成績が4年連続でリーグトップ3
  • ソフトバンク打線はストレート打撃成績が4年連続でリーグトップ3

 

山岡泰輔投手はストレートで失点する傾向が高くなっています
それに反して、西武打線とソフトバンク打線はストレートに強い。

こういった背景があれば登板を回避させる可能性があるのもわかります。
打たれる可能性の高い球団には登板さないという戦略も十分理解できます。

逆に、山本由伸投手はストレートでしっかりと打ち取れています
そう考えると、西武戦とソフトバンク戦に登板させるのもよくわかります。

 

② 2019年の第2回プレミア12での登板成績

 

2019年のプレミア12での登板成績は以下となります。

[ 山岡泰輔投手 ] 4試合 防御率 11.57

成績
ベネズエラ戦 1回1/3 3安打 自責点 3
台湾戦 1回0/0 1安打 自責点 0
アメリカ戦 0回2/3 3安打 自責点 1
韓国戦 1回2/3 4安打 自責点 2

[ 山本由伸投手 ] 5試合 防御率 1.80

成績
プエルトリコ戦 1回 1安打 自責点 0
台湾戦 1回 2安打 自責点 1
アメリカ戦 1回 2安打 自責点 0
メキシコ戦 1回 0安打 自責点 0
韓国戦 1回 0安打 自責点 0

 

打たれた球種まで確認していませんが、国際大会の結果にも差があります。
ストレートに強い外国人打者は山岡泰輔投手は攻略しやすいのかも知れません。

 

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「勝利数」をどう考えるかによって変わる

 

エース級の対戦相手の決定に関しては2つの考えができるかと思います。

  • 優勝するためにエース級を上位球団に登板させる
  • 確実に勝利数を稼ぐために相性の良い球団に登板させる

 

優勝するためには上位球団に勝たなければ難しいでしょう。
そのためエース級をぶつけて勝ちにいくという考え方は至ってシンプルです。

逆に、勝てるところで勝ちにいくという戦略もよくわかります。
チーム勝利数に対戦相手は関係ないのでどこに勝っても同じという考え方です。

いずれにしても理にはかなっているので考え方次第になるかと思います。
どう配置して勝利数を積み上げていくのかはチームにとって大事な戦略です。

ただ、“エース像”としてみるならば前者であって欲しいと個人的には思います。
エースこそ強いチームに投げ勝つ姿をみたいと思うファンも多いはずですよね。

 

① 年間を通して投げ切る価値

 

山岡泰輔投手は年間通して登板して26試合で170イニングを消化しました。
反対に、山本由伸投手は離脱したため20試合で143イニングに終わっています。

こういった面で考えるとイニング数の消化では山岡泰輔投手に軍配
投手成績とともに離脱なく、最後まで投げ切れることもエースとして大事です。

[ 2019年の投手成績 ]

投手成績
山本由伸 20試合   8勝6敗 143イニング 防御率 1.95
山岡泰輔 26試合 13勝4敗 170イニング 防御率 3.71

 

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今回のまとめ

 

今回はパ・リーグ先発投手の球団別勝利数の話を中心に進めてきました。
特定の球団を得意にしている、逆に苦手にしているなど特徴が見えました。

山岡泰輔投手の内容が特徴的だったのでピックアップの対象に。
上位球団に対して得意でないことはデータからもよくわかりました。
また、勝利数が楽天に偏っているという特徴もみられました。

エース像でいえば上位球団に強くあって欲しい気持ちはあります。
そういう面ではオリックスでは山本由伸投手に軍配ありかなと思います。

ただ、イニング消化の面では山岡泰輔投手に軍配。
山本由伸投手の2年目がどうかでいろいろと決まってきそうです。
個人的には山本由伸投手が現段階ではエースかなとは思っています。

2020年も各球団のエースたちの仕上がりは気になります。
いずれの投手もケガなく1年間通して投げ切ることを期待しています。

 

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