【 カープの外野守備をデータから検証 】ぜひ実現させたい「センター西川龍馬選手」

JEY(ジェイ)

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開幕当初、チーム全体で守備でのミスが響いたカープ。
今回は改善しつつある守備の中で、外野守備について検討していきます。

 

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本職ではない西川龍馬選手が意外に貢献

 

まずは、規定打席到達者の外野守備をみていきます。
守備位置が違うので簡単な比較は出来ないことは前提で話を進めます。

図1 外野手の守備貢献度 (規定打席到達者)

 

本来は「内野手」の西川龍馬選手が全ての項目で平均を上回っています
開幕前に不安視されていた守備面での不安はほとんど無くなってきました。
思った以上に早く外野守備への適正を見せる形となった印象です。

反面、野間峻祥選手は肩・守備範囲・総合評価で平均を下回っています
守備と足を期待されている選手にしては正直物足りない数字になりました。

鈴木誠也選手は春先はリーグトップクラスの守備貢献度を記録していました。
しかし、少しずつ下降し、現在は平均的なところに落ち着いています。

 

① 復調しつつある鈴木選手の外野守備

 

鈴木誠也選手の守備を2016年から振り返っていきます。

図2 鈴木選手の守備貢献度

2016年の鈴木誠也選手は高い守備能力を発揮しています。
丸佳浩選手とのコンビはセ・リーグでも屈指の外野守備を誇りました。

ただ、2017年のケガにより2018年は平均を大きく下回っています。
特に足元を抜いていく打球処理で精彩を欠き、ランナーを進めてしまう姿もありました。

しかし、2019年は足首のボルトを除去し、少しずつ守備面も改善しつつあります。
フェンス際の打球を好捕する姿や、強肩でランナーを三塁で刺す場面も見られます。
完全な復調とまでは言えないですが、ここまで十分な守備での貢献度と言えます。

 

② 見ていて気になる野間選手の外野守備

 

野間峻祥選手は期待されているほど守備での貢献は出来ていません。
評価が他の選手を含む「相対的評価」なので、下手という訳ではありません。

平均が高ければ、相対的に無難な守備でも平均より下回るケースもあります。
とはいえ、解説者陣がそろって「野間は守備が良い」と言うレベルではありません

その印象は個人的にも去年から持っているのが正直なところです。
野球中継を見てても、他の選手に比べ守備範囲が広いと感じることはありません。

また、野村謙二郎氏が強肩を評価していますが、それもそこまで感じない。
外野手として無難な守備といった印象までで特筆する守備の印象はありません。

おそらく、足の速さや肩の強さは解説者陣が評価する通りなのでしょう。
しかし、野球は真っすぐ走ったり、強く投げたりという競技ではありません。

「足の速さ」「肩の強さ」はあくまでも要素に過ぎず。
そこに状況判断や技術が加わって初めて良いプレーが成立します。

その点について、特に外野守備において判断ミスを何度か見た。

2019年のオープン戦の最終戦。
ワンバウンドで取って、セカンドで刺したプレーがありました。
テレビ各局で「ファインプレー」と紹介されていましたが、実際は異なります。

よく見ているとわかりますが、スタートで後ろに下がり一歩目が遅れました
一歩遅れたことでワンバウンド捕球となり、セカンドで刺せたのが現実です。

また、2019年のシーズン中の東京ドームでの試合。
フェンス上部に直撃または本塁打の当たりで最後までフェンスに張り付いていました。

本来であれば、そのような打球は捕球できないためクッション態勢に入ります
フェンスから離れて、クッションボールを素早く処理出来る位置にいるべきでしょう。

こういった小さなプレーから思ったほど数字が伸びていない可能性もあります。
特に一歩目が遅いと、いくら足が速くても守備範囲は狭くなってしまいます

 

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センターを守った選手たちの守備貢献度

次に、センターの守備を50打席以上の打者でみていきます。

図3 センターの守備貢献度 (50打席以上)

 

守備機会が異なるため、単純な比較にはならない前提ですが話を進めます。
野間峻祥選手に関しては、さきほど紹介した数字と変わりありません。

特段、守備の良いセンターはいないのが現状のようです。
長野久義選手はマイナス値が多いですが、ほぼ平均値といったところ。
年齢や故障歴の面を考えれば、こんなところが無難だろうと思います。

西川龍馬選手も特別何かが目立つ訳でもなく、可もなく不可もなく。
守備機会が7イニングしかなく、はっきりと判断しにくい状況です。

とはいえ、何かでマイナス値を記録している訳ではありません。
急造といって外野守備ですが、意外にも無難に守れています

 

① 挑戦して欲しい「センター西川龍馬選手」

 

意外にも外野守備の適性を見せ始めている西川龍馬選手。
そこでテストケースとしてセンターの守備にも挑戦して欲しい

オープン戦で何試合か、シーズン中は1試合。
実際にセンターでスタメン出場する機会がありました。

ただ、本格的なものではなく、野間峻祥選手の代役的な出場に限られました。
そこで、一定期間でも西川龍馬選手にセンターでの適正をみてはどうでしょう。

西川龍馬選手本人も「センターの方が打球が素直で守りやすい」と言っています。
レフトでの適正を考えれば、センターでも慣れてくれば無難に守れる可能性はあります

しばらくはミスもあるかも知れませんが、チャレンジしても良いと思います。
野間峻祥選手が上手く機能していないのであれば良い施策となるはずです。

追記 : 投稿直後の試合で西川選手はセンターでスタメン出場

2019年6月20日 試合速報 / NPB.jp

 

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② 本職センターが1人だけのカープ

 

おそらく球界では珍しいですが、カープは本職センターが1人のみです。
多くの球団で打撃面は劣っても、数人は俊足のセンターが存在しています。

2018年で丸佳浩選手が移籍して、天谷宗一郎選手が引退しました。
赤松真人選手も体調面のこともあり、常時1軍帯同は厳しい様子です。

しかしながら、球団はセンターを守れる選手を補強することはなく。
事実上、2019年はセンター本職が野間峻祥選手だけでスタートしています。

バランスとして、少なくとも絶対数が欠けたポジションは補うべきです。
打撃が劣っても守備力のある選手をバックアップで獲得すべきだったでしょう。
ドラフトでの即戦力が難しければ、トレードという方法もあったはずです。

 

カープのセンターの守備範囲

 

さて、ここからは2014年以降のカープのセンターの守備範囲をみていきます。

2014年は丸佳浩選手の守備範囲が大きくマイナスを記録しています。
理由がにわからないですが、現時点でここまで下がった理由は不明です。

2015年以降はその数値を伸ばし、2016年と2017年には12球団トップを記録
2018年はケガの影響で低下しましたが、それまでは球界屈指の守備でした。

2019年はここまで主に野間峻祥選手がセンターを守っています。
足と守備が売りであるはずの野間峻祥選手ですが守備範囲は正直狭い

丸佳浩選手の移籍までは守備機会が少ない影響もあるかも知れません。
しかし、開幕からスタメン出場してきた2019年も同様に狭くなっています。

図7 2014年以降のカープのセンターの守備範囲

 

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今回のまとめ

 

今回はカープの外野守備を中心に述べてきました。
予想以上に早く西川選手が外野守備への適性を見せています。

鈴木誠也選手もケガが復調しつつあり、守備面で改善傾向にあります。
野間峻祥選手は期待されている守備でも物足りないのが正直な印象です。

西川龍馬選手が適正を見せたことでカープの外野守備も安定しつつあります。
センターのスタメンが不安定な状態の中、西川龍馬選手のセンター挑戦も良いでしょう。

最初はミスもあるでしょうが、適正を試すためにしばらくセンターで起用してみたい。
他の選手が際立っていなのであればそういうチャレンジをするチャンスでもあります。

いずれにせよチームとしての外野手の守備能力は改善してきました。
リーグ屈指の外野守備を目標に、カープ外野陣の今後の成長にも期待します。

 

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